気分の波が激しいときは|双極性障害の正体|悪いのはあなたじゃない
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気分の波が激しいときは

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原因と特徴的な症状

双極性障害は、躁状態とうつ状態を繰り返してしまう症状があります。具体的には、ハイテンションな気分が続いたあとに、気分が一気に低下した状態が続いてしまいます。よくうつ病と間違われるところがありますが、うつ病はうつ状態がずっと続き、躁状態になることはまずありえません。双極性障害では躁状態とうつ状態が4日以上続くのであれば疑いが強くなり、そこが大きな違いとなります。双極性障害は日本では100人に対して1人ぐらいの割合となり、うつ病に比べると多くはありません。しかし、その複雑な症状から近年ではマスコミを通じて取り上げられるようになり、認知度も広がっていきました。双極性障害になってしまう原因はいろいろな説があり、特に遺伝による可能性が高いと指摘されています。遺伝と言っても1つの遺伝子に対してではなく、複数の遺伝的要因が重なって起こると見られます。その研究では、一卵性の双子を対象にした実験で、2人ともに発症する確率が70%以上というデータが出ています。可能性から考えると異常に高い割合となり、遺伝が確実と言えなくても疑いは強いです。その他の考えられる原因では、性格や環境要因などが挙げられます。しかし、これらの原因は全ての中で2割程度として見られており、やはり遺伝が何かしら影響していると考えられています。双極性障害は症状が悪化してしまうと合併症をともなう可能性が高く、それらはパニック障害や強迫性障害などがあります。症状がひどくならないためにも早めに治療を受けるようにし、症状に向き合っていく必要があります。また、再発もしやすい特徴を持つため、上手に付き合っていかなければいけません。

治療方法と効果

双極性障害の治療では薬で症状を抑えていく方法が主です。その薬で使われるのが気分安定薬で、気分の波を抑えていく効果があります。双極性障害では、気分の波をいかに落ち着かせるかが最大の目的となっています。そのために、薬の服用を長く続けていく可能性も出てきます。気分安定薬にはリチウムやバルプロ酸などがあり、中でもリチウムは昔から使われている典型的な薬です。気分安定薬は気分を安定させる効果があり、衝動性を抑えるために危険性からも守ってくれる働きを持ちます。危険行為を避けるためにも、薬の服用は不可欠となってきます。これ以外の治療では、心理療法や認知行動療法があります。双極性障害に対する正しい知識を身につけ、誤った考えを捨ててどういう風に受け入れていけばいいのかを学びます。これは本人だけでなく、家族も一緒に指導を受けていくことができます。そして、生活習慣のスタイルを規則正しく整えるようにし、健康体を目指していく指導も行われます。人とトラブルを起こさないためのコミュニケーション術も学んでいけば、双極性障害のための悩みも軽減されてくるでしょう。こういった指導は、今後の再発予防にも大きくつながります。再発しやすい傾向から、何度も症状を繰り返してしまうと信頼や財産を失う可能性も出てきます。しかし、正しい知識と行動を続けていくことで予防できる効果もあり、今後を左右していく可能性も大きいです。これらは双極性障害を専門に診る病院で受けていくのがおすすめで、信頼できる病院を選ぶのが重要です。