うつと躁が現れる病気|双極性障害の正体|悪いのはあなたじゃない
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うつと躁が現れる病気

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注目されている精神療法

双極性障害とは、うつの症状と高揚した躁の症状が交互に現れてしまう精神病の1種です。気落ちして不安を抱え、常に「死にたい」「自分はいらない人間だ」と、沈んだ気持ちの言葉を口にするかと思えば、途端にハイテンションとなり、喋りが止まらなくなるほか、急に怒りっぽくなったり興奮が止まらなかったりと周囲も困るほど調子が上がってしまう状態となります。双極性障害となってしまう原因はまだはっきりと解明されていませんが、遺伝的な要素や環境的な要素が原因となるのではないかという考えが出てきています。双極性障害の治療法といえば主に薬物療法が行なわれていますが、最近では精神療法も注目されています。精神療法の中には「対人関係・社会リズム療法」というものがあり、受けようとする患者が増えています。対人関係・社会リズム療法とはどういった精神療法なのかといいますと、精神を安定させるためには生活のリズムを整えることが大切です。まず社会リズムの刺激の変化に焦点を当て、睡眠時間や起床時間、食事は何を食べたか何時に食べたか、学校へ行く時間または仕事に行く時間、人と接触した時間など記録してもらいます。さらには昼寝をした時間、テレビを見た時間、間食した時間、外に出た時間など細かく記録してもらいます。それから対人関係の問題に進みます。重要な他者とのコミュニケーションからストレスを感じていないか、そのストレスから何を問題として発症しているのかを患者の口から発言してもらい、医師と一緒に問題解決に向けてカウンセリングしていきます。

うつ病と誤診されがち

双極性障害にかかった患者は医師に診断してもらい、必要ならば薬物療法や精神療法を行ない、治療をしていきます。しかし、医師の中には双極性障害ではなくうつ病と誤診してしまうものもいるので注意が必要です。双極性障害にはうつ状態となる場合があり、その症状から医師がうつ病と診断してしまうことがあります。そして患者本人も、躁の症状が病気だと感じず、医師に躁の症状が現れることを伝えず診断してもらうため、うつ病と誤診されてしまうことが多々あるのです。うつ病と双極性障害は別の病気で、処方される薬の種類も変わってきます。もし、うつ病の診断から処方された薬を服用しても、なんら症状が緩和されることがなく、病気が治る気配を感じられない場合は、医師に相談して違う病気にかかっているのではないか、と伝えることが良い方法となります。双極性障害は正しい治療を行なえばちゃんと治る病気といわれています。うつ病でなく双極性障害となってしまっているのであれば、なかなか治すことができないのではないかと不安に感じる患者も少なくありませんが、しっかりと治療に専念すれば元の精神状態に戻すことは可能といわれています。むしろそのまま放置してしまうほうが症状を悪化させてしまう可能性が高くあり、ひどくなれば自殺にまで追い込んでしまうこともあります。双極性障害をしっかり治していくためには医師の処方はもちろんですが、生活習慣も改善させながら体に良い栄養素を摂取していくことも大事です。睡眠不足や仕事や学業でストレスをできるだけため込まないよう、改善させることも重要です。